毎日のように食べる木のひげのパン。
その作り手がパン教室を開くと言う。
食べる側でいることに満足はしていたけれど、「こんなパン、どうやって作るんだろう?」という率直な興味はもちろん、そして、
こんなパンを作る人は、どんな人だろう?
どういう様子で作るんだろう?
と、作り手への興味の方が先にあった。
子供の頃、パンやお菓子をよく作っていた母を手伝っていたから、パン作りのおよその手順は覚えている。
ところが…
レーズン酵母でパンを作るなら、発酵を進めるための餌(砂糖)はいらない。
パンは久しく作っていないけど、様子の見方、材料のことなど、市販のイースト菌を使って作るパンと随分違う。
昔はフランスの田舎の家庭はどこでもこんなふうにパンを作って食べていたんですよ。
レーズン酵母を作るところからパンが焼けるまでを見ていたら、ぬか床を世話して、ぬか漬けを作り、ご飯を炊くまでのプロセスが並行して見えた。
暮らしの中に自然にあったパン作り。ごはん作り。
何から何まで時間を遡ったり、遠い国のやり方を無理して持ち込む必要はないけれど、今の暮らしに、自分の工夫で、先人の手順、遠くの生活習慣を取り入れると、便利でおいしい毎日を送ることが、思いの外、すんなりできる。
中学生の頃に自分で炊いていた玄米とお赤飯。
40も半ばを過ぎて、「炊くの、結構簡単だったんだよな。」なんて思い出す。
そうよ、いつの間にか、玄米やお赤飯も億劫なく炊いてるし、ヨーグルトまで作ってる。
次は、パン? 🙂
そして、帰宅後。