「フィンランドの森から」と題して、森に親しみ、地球に優しく、おおらかな暮らしを『楽しむ方法、考え方』を提案するいろいろな企画、イベントが散りばめられた2016年10月31日(月) 〜 11月13日(日)の2週間。
11/5(土) は、フィンランド料理教室「カハビラアムリ Kahvila Amuri」のポップアップクッキングクラス。テーマは間もなくやってくるクリスマス料理。
ドイツ料理に近いのかな?なんておぼろげな想像をしながら参加してみると…
最も新鮮だったのは、メインの肉料理を引き立てるにんじんのキャセロール。
これだけを見ると、にんじんリゾットを焼いただけで、取り立てるほどのことがないように感じます。ところがところが…
あっさりしたにんじんリゾットをグラタン風に焼きます。チーズを使わず、牛乳と卵、お米だけで、程よい濃度に仕上がります。ハーブやスパイスも使わず、敢えて、にんじんの香りだけでまとめます。それはどうして?
メインの少し塩気強目のクリスマスハム「ヨウルキンク Joulukinkku」に添えて、付け合せソースのようにして食べると、バッチリのコンビネーションなのです。
ヨウルキンクは身近な日本的表現をすれば、チャーシューのフィンランド版。とは言っても、ハーブ、スパイスと一緒に塩漬けにしてから、フィンランド人にとってなくてはならないマスタード「シナッピ Sinappi」で仕上げるので、味付けの点ではチャーシューとは全く違います。この日のハーブはクローブ。
ソースでもない、完全に独立した一品というわけではない、この、にんじんキャセロール「ポルカナラーティッコ Porkkanalaatikko」。発見!
カブなど、他の野菜で作ってもいいそうです。私は今度、かぼちゃでやってみようかな。
素材をそのまま楽しむ、シンプルな料理。
手間暇が悪いこととは言わない。
楽だからって、買ってきてポイッなんて侘しい。
楽しい時間をゆったりすごすヒントを、心のこもったシンプルな料理の中にまた一つ見つけた。
↓そのほかのメニュー。
- ダイス(角切り)サラダ「ロソッリ Rosolli」
- ハーブ、スパイスの効いたクリスマスパン「ヨウルリンプ Joululimppu」
- クリスマスパイ「ヨウルトルットゥ Joulutorttu」
- ジンジャーブレッド「ピパルカック Piparkakku」
- フィンランド式ホットワイン「コティテコイネン グロギ Kotitekoinen glögi」Kotitekoinen = homemade
ここまで「ヨウル Joulu」が続いたらわかりますよね。Joulu = Christmas.